ここ数年、新型コロナの蔓延やロシア・ウクライナ情勢、そして今月に入ってからのイスラエルにおける戦禍などの影響で、世の中の多くの人が不安や恐れを強く感じているように思います。
そんな世の中の混乱に合わせるかのように、インターネットに流れる情報も多様化、複雑化してきています。今の時代、誰もが気軽にインターネットで情報を調べたり発信したりできる時代です。そこで注意しなければいけないのは、インターネット上にはデマや事実ではない情報に基づいて発信されているフェイクニュースも数多く存在し、それを鵜呑みにして拡散してしまう人も少なくないという事です。悪意がなかったとしても、フェイクニュースを信じて拡散してしまう事には大きなリスクが伴います。例えば嘘の情報を拡散することによって、誰かの名誉や人格を著しく貶め傷つけてしまったり、社会的な混乱や分断を招くきっかけを作ってしまい、周りからの信用を失ってしまう、そんなケースを多く見聞きします。
フェイクニュースに振り回されないために、私たちが頭に入れておきたいことは、たとえその情報が自分にとって信じたいと感じる内容のものであってもそれが真実ではない可能性があるという事です。インターネットで特にセンセーショナルだったり目新しい情報を目にしたとき、それを鵜吞みにして反射的に拡散するのではなく、その情報がどんなところから出ているのか、またほかの報道機関が報じていることと相違がないかを確認し、それらの確認が十分に取れないのであれば拡散しないことが大切です。
フェイクニュースによる弊害は世界中で起こっており、それがもたらす問題は深刻です。世の中の混乱や人々の分断を防ぐために、情報の取り扱いには慎重になりましょう。